ユーザが抱くECサイトへの不安
近年ECサイトは会員数が増加傾向であり、とても頻繁に利用されています。あるイギリスの調査では、ふだん休日に買い物をする75%のユーザがワンクリックで身近な人へのプレゼント購入を予定しているそうです。
例えば2014年クリスマス前の調査では、イギリスの平均的な家庭では775ポンド(約14万円)をクリスマスプレゼントに使う予定といった結果でした。このためECサイトの運営業者は毎年クリスマスに、潜在的な顧客に対して購買意欲を掻き立てようとしています。クリスマス時期の売上は年間のおよそ20%を占めていることから、毎年この時期に注力していくのは当然のことでしょう。
出典:
Internet Advertising Bureau
Digital Strategy Consulting
しかし、ECサイトにも人気・不人気があります。なぜ様々なECサイトには売上の差が存在するのでしょうか。
GMOグローバルサインは近年の調査(※)で調査対象者に対して、「買い物をするECサイト」、「そのECサイトの決定要因」を質問しました。サイトのセキュリティを一番の理由に挙げる買い物客は多く、結果的にECサイトの決定要因としては「セキュリティ」が第三位になりました。
ではどのようにサイトの安全性をアピールして、ユーザに安心感を与えられるのでしょうか?
ウェブサイトの安全性をアピールするには
HTTPS
HTTPSはHypertext Transfer Protocol Secureを意味し、クライアントとサーバの間で伝達されたデータが暗号化され、保護されていることを証明します。https接続するには電子証明書が必要です。SSLサーバ証明書はドメイン認証、企業実在認証、そして強化認証の三種類の審査で提供されています。
鍵マーク
「クライアントとサーバの間で伝達されたデータが暗号化され、保護されていること」を視覚化しているのが鍵マークです。鍵マークをクリックすることでユーザは証明書についてさらに詳細な情報を得ることができます。その情報とは、サイトがどの信頼レベルなのか(ドメイン認証/企業実在認証/強化認証)、発行された証明書のハッシュ関数といった暗号レベル、どのルート証明書にチェーンされているのか、証明書の有効期限、確認された企業の詳細などといった情報です。
緑のアドレスバー
EV SSL証明書では視覚的にも安心感を与える、特に安全な接続を示す緑のアドレスバーも表示されます。GMOグローバルサインの調査では、ユーザはどこに注意すれば安全かどうかの判断ができるのか、必ずしも理解できてはいないものの、緑のアドレスバーを安全だと考えている人はほぼ全員だということが分かりました。実にネットユーザの85%が、サイトを見て、「データが安全に保護された状態で送信できるかどうか判断できない」ECサイトからは買い物はしないと回答しました。これはユーザにとって、明確で目に見えるセキュリティの設定をすることが、自信をもって「今すぐ購入」ボタンを押してもらうには大切だということを示しています。
サイトシール
ユーザが信頼できると考える多様なシールが存在します。サイトシールによりユーザはウェブサイトを信頼でき、発行されている認証局のロゴで、取引やデータの送信が保護されていることを視覚化しています。
まとめ
インターネットは、そのウェブサイトを信頼するのか、安心して個人情報やクレジットカード情報を入力できるかどうかを数秒で決める、広大なショッピングエリアと化しました。運営するウェブサイトを保護することで、ユーザの購買意欲を増やすことができるのです。エンドユーザがセキュリティの知識を得れば得るほど、必ずECサイトユーザにとって安全なウェブサイトが選ばれ続けるでしょう。
※ GMOグローバルサインは2014年11月、6,000人を対象に調査を実施しました。ヨーロッパでのインターネットセキュリティに関する知識調査のため、対象国はドイツ、フランス、イギリス、オランダ、そしてスカンディナビア半島です。別の出典が挙げられている箇所以外、この記事に関する統計や事実は全てこの調査に基づいたものです。