導入の背景・目的・課題

大小問わず様々なウェブサイトを制作し、クオリティにも定評のあるJ社。SEO、コンテンツマーケティングにも注力しており、顧客に最適なウェブサイトを提案・制作しています。制作ディレクターであるE氏は、かねてよりSSL証明書も制作の見積一式に入れ、導入サポートも行っていましたが、提案費用の関係から無償SSLや格安SSLを導入することがほとんどでした。ある時、顧客から常時SSL化の相談がありSSL証明書の購入代行を行うことになりましたが、その際「SSL証明書は無償と有償で違いはあるのはなぜか」と質問され、明確な返答ができず困っていました。

導入までの経緯

調べてみたところ価格は違っても暗号化の技術自体に変わりがないと知ったE氏。そこへちょうどSSL関連のセミナー案内のメールがきたので、参加してみることにしました。そこで講演していたGMOグローバルサインの担当者から、有償SSLはより審査も厳密で「フィッシング対策」や「なりすまし対策」のドメイン審査を人的に追加審査することもあること、また無償SSLは無償であるが故にフィッシング詐欺サイトなどへの使用が報告されていることを知りました。

質疑応答の際、思い切って「顧客にSSL証明書を提案する際、無償と有償の違いはどう説明したらよいか」と聞いてみると、講演者からは「正直なところお客様次第です。例えば、のどが渇いて飲料水が欲しい人がいます。無料なら公共の水道水を飲んでも事足りますが、人によっては店や自動販売機で有料の飲料水を購入する人もいます。安いメーカーのものもあれば、大手メーカーのものもあり、どれを安心だと思い選択するかは人それぞれです。なので、ご提案の際にはまず選択肢があることを説明していただいた方がよいと思います。」と回答をもらいました。また、GMOグローバルサインには「パートナープログラム」というものがあり、再販にもメリットがあることがわかりました。

導入して良かった点

常時SSL化の流れもくみ、SSL証明書が今後の提案に活かせると考えたJ社は、GMOグローバルサインの再販パートナーになりました。SSL証明書について知識を得たことで、これまでよりも提案の幅が広がったとE氏は言います。「これまでSSL証明書は安くてもよいと思っていましたが、お客様に説明することで、企業認証SSLやEV SSLを選んでいただくことも増え、結果として制作の案件単価をあげることができました。自社のウェブサイトも無償SSLからパートナーの再販価格で企業認証タイプのSSL証明書に変更しました。ウェブサイトを提案している以上、セキュリティ意識を示せない状態では恥ずかしいですからね」とお話いただきました。今後J社では、ウェブサイトのセキュリティについても提案を広げていくとのことです。

※本活用例は、お客様からのご相談や商談をもとに作成したフィクションになります。