導入の背景・目的・課題

私鉄沿線にて地域に密着した不動産の購入・売却・賃貸を行うY社。店舗だけではなく、ネットでも物件が検索できるようサイトを運営していました。しかし、2018年7月よりGoogle Chromeのアップデートで『保護されていない通信』と警告表示が出るようになってしまい、ウェブ担当のF氏は対応を検討していたのもつかの間、同年10月からは物件をキーワードで検索すると、赤い文字で警告出るようになってしまいました。

赤文字で警告が出ているサイト
赤文字で警告が出ているサイト
 

導入までの経緯

これまでは、お問い合わせフォームにはSSL証明書を入れていましたが、ブラウザの警告表示に伴いサイト全体にSSL証明書を入れる必要あると考えたF氏。情報収集のため、ネット検索をしていたときにGMOグローバルサインのサイトで常時SSLに関するページをみつけ、資料請求をしてみることにしました。後日、営業担当者から電話がきたので常時SSLについて相談してみると、コモンネームが同じであれば、お問い合わせフォームに使用しているSSL証明書がそのまま使えることがわかりました。

F氏は「既存で使用していたのは他社の無料のドメイン認証タイプのSSLでしたが、フィッシング詐欺などに使用されるケースもあることから、常時SSL化のタイミングで企業認証タイプに変更してはどうかと営業の方から提案ありました。フィッシング詐欺のニュースをよく耳にするようになっていましたし、年間費用と考えるとコストもそこまで大きく負担になる額ではなかったこともあり、より安全性を高められるならと企業認証SSLで自社サイトを常時SSL化することにしました。」と常時SSL化のタイミングが見直しのきっかけになったと言います。

導入して良かった点

程なくして、物件検索サイトの常時SSL化が無事完了したY社。警告表示も表示されなくなり、これまでに比べてアクセスも増加傾向にあると言います。「常時SSLが検索順位にも影響すると言われていますが、それ以前に物件検索サイトはいくらでもあるので、ユーザとして警告が出ているサイトよりは、安全性が保障されているサイトを選ぶのは当然だと思います。対応の遅れにより、機会損失をしないためにも今後はもっと情報に気を配っていきたいです。」と話してくれたF氏。Safariも2019年3月から『安全ではありません』と警告表示を出すようになり、今後は全ブラウザで同様の警告がでる可能性もあることから、まだ常時SSL化していないサイトは対応が急がれます。

Safariの警告が出ているアドレスバー(iOS12.2アップデートより)
Safariの警告が出ているアドレスバー(iOS12.2アップデートより)
 

※本活用例は、お客様からのご相談や商談をもとに作成したフィクションになります。